旅館では仲居さんが部屋まで案内してお茶を入れてくれたり、食事を部屋まで運んでくれたりといろいろサービスをしてくれますよね。
そうした場合に、チップ(心付け)を渡した方が良いのか迷いませんか?
こちらでは、旅館に宿泊した際に仲居さんにチップを渡す必要があるのか、渡す場合の金額の相場や渡し方についてご紹介します。
Contents
旅館では仲居さんに心付け(チップ)を渡す必要がある?
ホテルと違い、旅館の場合は仲居さんがお部屋に食事を運んでくれたり、布団を敷いてくれたりしてくれますので、心付け(チップ)を渡した方が良いのか迷うところですよね。
旅館で渡す「心付け」とは、昔からある伝統的な風習で、「お世話になります」という感謝の気持ちの表れとしてお金を包んで渡します。
あくまでも「気持ち」なんですね。
また、海外と違い日本の場合は宿泊料にサービス料金が含まれていることが多いので、一般的にチップを渡す必要はありません。
必ずしも必要なものではありませんが、場合によっては渡すことがあります。
小さなお子さんやお年寄り、身体の不自由な方が御一緒で特別な配慮をしてもらったり、サービス以上のことをお願いしたりした場合には気持ちとして渡す場合があります。
個々の判断によりますので、「この場合は必ず渡す」と決まっているわけではありません。
また、旅館によってはチップは受け取らないと決めているところもありますので、渡しても「心付けは不要です」と断られることがあります。
そういった場合は無理に渡さず、感謝の気持ちだけを伝えましょう。
旅館によっては、チップを渡したら領収書を渡されたということもあるようです。
渡しても受け取ってもらえない場合や領収書が渡される場合もあることを、頭に入れておくと良いですよ。
◆チップはどんなケースで渡しているのか?
参考までに、チップを渡している人がどんな場合に渡しているのかをご紹介します。
・宿泊料が一泊一人3万円以上で、一人の仲居さんが通してお世話をしてくれた
・身体の不自由な人が一緒で、夕食を会場食から無料で部屋食に変更してもらった
・酔って部屋のトイレを汚してしまい、掃除をしてもらった
・赤ちゃんがいてミルク用のお湯を頼んだり、離乳食を特別に用意してもらった
・物を壊してしまったが損害賠償請求はされず、快く始末をしてくれた
・大人数で宿泊し、宴会場で宴会をした
・料金の割に部屋も料理もサービスも素晴らしく満足した
・高級旅館に宿泊するときは必ず渡す
・旅館に宿泊したら渡すことに決めている
などなどです。
チップは必ず渡すと決めている人以外は、特別なサービスを頼んだり、旅館に迷惑をかけてしまったときに渡していることが多いようですね。
最近の旅館はチップをもらっても仲居さんの収入になるのではなく、チップを集めてスタッフで均等に分配したり、お茶代などにするところも多いようです。
外国のようにチップが仲居さんの収入になっているわけではありませんので、無理をして渡さなくても良いのではと思います。
旅館でのチップを渡す場合の相場は?
チップの相場は、宿泊代金の1~2割程度と言われています。
といってもきっちり1~2割の金額ではなく、端数は切り捨てるなどしてお札で渡します。
ただ、宿泊代金の1~2割程度というのはあくまでも目安ですので、そこにこだわる必要はないようです。
大体、1000円~3000円くらいをチップとして渡している人が多いようですよ。
多くても5000円程度でしょうか。
あくまでも気持ちですので、無理のない金額で大丈夫です。
旅館でのチップの渡し方
チップを渡すときはポチ袋に入れて渡します。
ポチ袋を用意していない場合は、ティッシュに包んで渡しましょう。
チップを渡すタイミングは、特別なサービスを事前に頼んでいたり、お世話になることがわかっているのであれば、部屋に案内した仲居さんが退室する際にお願いしたい内容を伝えて渡します。
何かトラブルがあって想定外のサービスを受けたときには、落ち着いたらすぐに渡しましょう。チェックアウトの日に仲居さんが部屋に用事で来たときに渡すのでも良いです。
気を付けたいのは、チップ(心付け)を渡すときには人目につかない場所でそっと手渡すということです。
人目があるところでおおっぴらに渡すのはNGですのでご注意ください。
特別なサービスを頼んだり、想定外のサービスを受けたわけではないけれどチップを渡す場合は、渡すタイミングが人によって違います。
最初に渡す人もいれば、最後に渡すという人もいます。
旅館によって、一人の仲居さんが通してお世話をしてくれるところもあれば、案内・食事のお世話・布団敷と担当が分かれているところもあります。
案内してくれた仲居さんにチップを渡したら、そのあとはその人と会わなかったなんてこともありますので、初めて行く旅館の場合は後から渡した方が良いかもしれませんね。
まとめ
日本の旅館では、基本的にはチップは不要です。
チップを渡したからといってサービスの内容が変わるわけでもありませんので、気持ちの問題だと思います。
チップを渡さなくても、その旅館が気に入ったら帰りにフロントで「こういう点が良かった」などと感謝の気持ちを伝えたり、帰ってから良い旅館で楽しい旅になった旨をハガキで送るのも喜ばれますよ。
コメント