夏場に流行し、乳幼児がよくかかる病気のひとつに「手足口病」があります。
手足口病は大人にもうつるのか、症状やどのくらいで治るのかについてまとめました。
手足口病は大人にうつる?
手足口病は主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)と呼ばれるウイルスなどが原因で起こる病気です。
ウイルスはくしゃみや咳などによる飛沫感染や接触感染でうつり、大人にもうつる病気です。
子供がかかってしまい看病していた大人がうつることも良くありますし、子供が集まる場所に行った際に大人だけうつってしまうこともあります。
手足口病は潜伏期間が3日~一週間程度と長い上に、感染力がとても強く、潜伏期間中でも他人にうつってしまいます。
また、完治した後にものどは1~2週間、便からは3~5週間もの間ウイルスが排泄されるので、完治した後の患者との接触でうつってしまうこともあるので厄介です。
子供だけの病気ではありませんので、手足口病に感染している子供を看病したり、そばに行ったりするときには十分に気を付けましょう。
予防としては、「手洗いやうがいを徹底する」ことや、「マスクをする」こと、「手足口病の症状が出ている人や治ったばかりの人と同じコップやスプーンを使わない」などがあります。
特に手足口病に赤ちゃんがかかった場合、オムツの交換の際に手にウイルスがついてしまい、そこからお母さんにうつることがよくあります。
オムツの交換をする際にはしっかり手を洗うようにしましょう。
また、疲れていて体力や免疫力が落ちているとうつりやすくなりますので、疲労をためず、体調管理をしっかりすることも大切です。
手足口病に大人がかかったときの症状は?
手足口病に大人がかかると、子供よりも重症化する傾向があります。
【手足口病の大人の症状】
・発熱(3割が40度の高熱)
・手、足、口の水疱
・頭痛
・筋肉痛
・悪寒
・爪が剥がれる
子供の場合は発熱しても38度以下が大半ですが、大人の場合は3割程度の人に40度の高熱がみられます。
口の中にできる水疱が潰瘍になると痛くて唾を飲み込むのも苦痛になり、足の裏に水疱ができると痛くて歩くのが困難になることもあります。
頭痛は酷い場合は髄膜炎の恐れもありますので、注意が必要です。
指先に発疹ができてかゆみがでることで、1~2ヶ月後に爪が剥がれてしまうこともあります。
手足口病は大人だとどのくらいで治る?
手足口病には特効薬はありませんので、症状に応じて対症療法を行うようになります。
・口内の水疱…うがい薬や口内炎治療薬
・手足の水疱…かゆみがあれば抗ヒスタミン薬
・発熱…解熱鎮痛剤
高熱で脱水症状が見られる場合には、病院で点滴を行うこともあります。
大人の場合は発症してから7日から10日程度で症状が落ち着いて治ることが多いです。
治った後も数週間は便や鼻水からウイルスが排出されますので、周りの人にうつさないように気を付けましょう。
手足口病に大人がうつった場合、仕事に行っても良いのか迷いますよね。
手足口病は飛沫感染や接触感染でうつりますから、できるだけ発熱や発疹が治まってから出勤した方が良いです。
ただ、どうしても仕事の都合で休めない場合もありますから、そういった場合はマスクを着用してこまめに手洗いをするようにしましょう。
特にトイレの後はしっかり手指を洗い、タオルなどの共有物は使わない配慮もした方が良いですね。
はやく治すためにはしっかり休養を取るのが大切ですので、できるだけ体を休めてあげてください。
まとめ
手足口病は一度かかると免疫ができてかからないという病気ではありませんので、何度もかかる可能性があります。
日頃から健康管理に気を付けて、うがいや手洗いをこまめにしておくと良いですよ。
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