「ぎっくり腰」は良く聞くけれど、「ぎっくり背中」というのはあまりなじみのない言葉かもしれません。
「ぎっくり背中」とは、ぎっくり腰のような急激な背中の痛みを感じる症状のことを総称して呼んでいます。
こちらでは、ぎっくり背中の症状や応急処置の方法、病院に行く場合は何科を受診すれば良いのかについてご紹介します。
ぎっくり背中の症状とは?
ぎっくり背中というのは急激に感じる背中の痛みの総称なので、病名ではありません。
ぎっくり腰のように発症する急激な背中の痛みを「ぎっくり背中」と呼んでいるようです。
痛みの範囲や度合いは様々で、ちょっと違和感がある程度のこともあれば、動きを制限されるくらい痛んだり、呼吸をするだけでも痛いこともあります。
ぎっくり背中の症状としては、
・背中に激痛が走る
・手足を動かすと背中が痛む
・体をひねると背中が痛む
・背中の筋肉が攣ったように痛む
・深呼吸をすると背中が痛む
・呼吸をするだけでも背中が痛む
・左右どちらかの背中が痛む
などがあります。
痛みの原因となった筋肉の場所によって、症状が変わってきます。
ぎっくり背中の応急処置はどうすればよい?
急に背中が痛みだした場合の応急処置としては、「冷やすこと」が効果的です。
氷嚢や保冷剤を痛みがある部分に10分から15分くらい当てて冷やすと、炎症が抑えられて痛みが和らぎます。
あまり長い時間冷やすと凍傷を起こす危険がありますので、10分から15分くらいを目安にしてください。
そして、楽な体勢で安静にしていましょう。
痛いときにわざと痛いのを確認してしまう人もいますが、痛い動きや体制を取っていると余計に悪化させてしまう可能性があります。
痛みのない姿勢で安静にするようにしてください。
個人差はありますが、強烈な痛みが引くまでに1~2日程度、痛みが治まるまで3日~1週間程度かかることが多いです。
ぎっくり背中は何科を受診する?
痛みが長引いたり、日常生活に支障があるくらい症状が辛い場合は早めに病院に行きましょう。
ぎっくり背中で病院を受診する場合は、整形外科を受診するのがお勧めです。
整形外科であれば、症状に合わせて消炎鎮痛剤を処方してくれたり、鎮痛剤を注射してくれたりします。
もし、背中の痛みだけでなく、胃や内臓器官にも痛みがある場合は内臓疾患が痛みの原因になっている可能性もありますので、内科を受診しましょう。
そのくらいで病院に行くのは面倒だと思われるかもしれませんが、思わぬ病気が隠れていることもあります。
内臓疾患からくる痛みではないことを確認しておいた方が安心です。
まとめ
ぎっくり背中は意外となりやすいので、言葉は知らなくても症状には心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
ぎっくり背中はぎっくり腰と同様に一度なると繰り返しやすいので、日ごろから姿勢を良くしたり、ストレッチなどを習慣にしておくと良いですよ。
コメント