肌に赤いぶつぶつができる水いぼは10歳未満の子供に多くみられる皮膚の病気です。
子供の水いぼはうつるのか、病院に行くなら小児科か良いのか皮膚かが良いのか、またどんな治療法があるのかをご紹介します。
子供の水いぼはうつる?
水いぼは水ぶくれのようにぷくっとした半円状の突起で中心が少し凹んでおり、表面がツルツルしていて光沢があります。
大きさは直径5mm以下のことが多く、時間が経つにつれて徐々に大きくなっていきます。
水いぼの原因はポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルス(MCV)で、ウイルスに感染することによって発生します。
水いぼができる場所は手足をはじめ、胸や腹、背中、脇の下、膝の裏など。
ほとんどの場合は痛みもかゆみもありませんが、厄介なのは、うつることです。
水いぼの感染経路は「接触感染」です。
水いぼの中にはウイルスが含まれており、掻き壊して中身が出てしまうとウイルスが外に飛び出し、そのウイルスが皮膚に触れることでうつります。
肘の内側や膝の裏側のように皮膚同士がこすれやすい場所などは、ウイルスが広がりやすいので水いぼが増えやすいです。
水いぼを掻いた手で他の場所に触ると、手についたウイルスが付いて他の場所にも水いぼが広がっていきます。
小さなお子さんだと水いぼを掻いた後の手で体のあちこちに触ってしまい、体中に広がってしまう、なんてことも良くあります。
また、ウイルスが付着したタオルや衣服を介しても感染しますので、お子さんが水いぼになったらタオルや衣服を共用しないようにしましょう。
子供の水いぼは何科?小児科?皮膚科?
子供の場合、無意識に掻きむしってしまって水いぼが増えてしまうことがありますので、見つけたら早めに病院に行く方が良いと思います。
数が増えて体中にできてからだと、治るのにも時間がかかりますので。
病院は小児科でも皮膚科でも大丈夫です。
小児科の方が取らないで様子を見ることが多いようですが、お医者さんの考え方によります。
時間はかかりますが水いぼは免疫ができれば自然治癒しますので、様子を見て自然治癒を待つという病院もあります。
皮膚科でも病院によって取るところもあれば取らないところもありますし、取る際にも麻酔テープを使って痛みがないように配慮してくれるところもあれば、問答無用で押さえつけて取るところもあります。
参考までに、私の子供に水いぼができたときに行った皮膚科は麻酔テープをしてから水いぼを取ってくれたので、子供は痛みを感じることなくすみました。
でも、お友達が行った小児科では麻酔テープを使わず、看護師さんに抑えられてピンセットで取られたので、子供は痛みに大泣きして大変だったそうです。
あんまり痛い思いをすると次から病院に行きたがらなくなってしまうので、なるべく痛い思いをしなですむ方法を取ってくれる病院の方が良いと思います。
お近くの病院は水いぼをどう治療するのか、他のお母さんに聞いたりネットで口コミを調べたりしてから行くと良いですよ。
水いぼのときにプールはダメ?
水を介してウイルスが広がるわけではないので、同じプールやお風呂に入っただけではうつりませんが、直接肌と肌が触れあいウイルスが接触すると感染します。
子供のプール遊びだと肌の接触する機会も多く、感染の可能性が高まります。
また、ビート版などを介して水いぼがうつることもあります。
そのため、幼稚園や保育園、小学校によっては、水いぼがあるときにはプールには入れないというところもあります。
文部省の「学校において予防すべき伝染病の解説」ではタオルやビート版、浮輪の供用を避けるように言っていますが、プールに入ることを禁止まではしていません。
個々の園や学校によって対応は違いますので、お子さんが通っている園や学校ではどうなのか確認してみてください。
【プール以外で気を付けること】
プールに入らなくても、遊んでいるときに肌と肌が接触して他のお子さんにうつしてしまう恐れがあります。
腕や足など服から出る部分に水いぼができているときには、なるべく長袖や長ズボン、レギンスを着せるなどして肌が接触しないように気を付けた方が良いと思います。
まとめ
水いぼは小さなお子さんだと掻き壊して体中に広がりやすく、広がってしまうと治るのに時間がかかりますので、早めに病院に行くことをおすすめします。
肌が乾燥したりして弱っていると広がりやすいので、しっかり保湿をしておくと良いですよ。
うちは皮膚科からもらった保湿剤をお風呂上がりに塗っていたら、水いぼが増えにくくなった上にできていたものも1か月程度で治りました。
体中にできてしまうと親も焦ってしまいますが、落ち着いて対処しましょう。
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