ヘルパンギーナは夏になると流行り、子供がよくかかる病気です。
6歳未満の子供が感染することが多い病気ですが、大人がうつる場合もあります。
大人がかかったときの症状や治療法、仕事に行ってもよいのかについてまとめました。
ヘルパンギーナにかかったときに大人に出る症状
ヘルパンギーナの原因になるウイルスは多数ありますが、主にコクサッキーA群を原因として発症します。
流行する時期は6月~8月頃が多く、夏風邪と呼ばれる疾患です。
ヘルパンギーナの潜伏期間は2日~5日、長くても一週間程度です。
潜伏期間中には感染したことがわかるような自覚症状はほとんどなく、症状がでてから感染したことがわかるのがほとんどです。
6歳未満の子供に多い病気ですが大人がかかることもあり、大人がかかると39度以上の高熱が続くなど、重症化することがあります。
【ヘルパンギーナの症状】
・発熱(38度~40度の高熱)
・口の中やのどの奥に水疱ができる
・咽頭炎
ヘルパンギーナになると、口の中やのどに数個から数十個の水疱ができてそれがつぶれて潰瘍になるため、食事を摂るだけでなく、水や唾を飲むだけでも酷く痛みます。
「発熱」「口内の水疱」「咽頭炎」が主な症状ですが、頭痛や全身の筋肉痛などが出ることもあります。
ヘルパンギーナの大人の治療法
ヘルパンギーナには有効なワクチンや特効薬がありません。抗生物質も効きませんので、対症療法のみとなります。
数日で熱は下がり、口内やのどの水疱も一週間程度で回復しますが、最初の数日は痛みが強くて水を飲むのも辛いので、脱水症状を起こさないように気を付けましょう。
水も飲めなくて脱水症状を起こした場合には、病院で点滴をする必要があります。
高熱が出ているときは脱水症状を起こしやすいので、イオン飲料などをこまめに飲むように心がけましょう。
食事は刺激が少ないおかゆやゼリー、ヨーグルトなどが食べやすいです。
熱いものや辛いものは刺激になりますのでやめましょう。オレンジジュースなどの酸味のあるものも飲みにくいのでやめた方が良いです。
大人がヘルパンギーナにかかる場合、疲労や体調不良で免疫力が低下しているときにかかる傾向が多いです。
子供が感染してしまって看病するときには、自分の体調にも気を付けたいですね。
ヘルパンギーナに大人がかかったら仕事はどうする?
ヘルパンギーナに大人がかかると重症化する傾向が多いので、仕事に行きたくても辛くて行けないことが多いようです。
ただ、どうしても休めないこともありますし、そう長く休んでいられないという場合も多いことでしょう。
まずは、高熱が続いている間は仕事に行くのは控えて、ゆっくり休養をとった方が良いです。
免疫力や体力の低下しているときにうつりやすい病気ですので、できるだけ体を休めて水分をしっかり摂っていれば、数日で回復します。
仕事に行くときにはマスクを着用し、こまめに手洗いをしましょう。
特にトイレに行った後はしっかり手を洗い、タオルなどは共用の物は使わないようにした方が良いです。
症状が治ってからも唾液中には2週間、便には一カ月もの間ウイルスが残り続けるので、症状が落ち着いてからも他人にうつしてしまう可能性があります。
治ってからもウイルスが残っている間はマスクを着用したり手洗いを続けたりすることで、周りの人にうつさないように気を付けましょう。
まとめ
ヘルパンギーナは子供の病気と思われがちですが、大人にもうつる病気です。子供がかかって看病するときは手洗いやうがいを徹底して、予防に努めましょう。
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