幼稚園や保育園、小学校などで流行ることがあるおたふく風邪。
おたふく風邪は赤ちゃんにもうつるのか、うつった場合はどんな症状が出るのか、予防のために予防接種は受けた方が良いのかなどについてまとめました。
おたふく風邪は赤ちゃんにうつる?
幼稚園や保育園、小学校ではおたふく風邪が流行ることがあります。
おたふく風邪は正式名称を「流行性耳下腺炎」といって、耳の付け根から顎にかけての部位が腫れるのが特徴です。
耳下腺が腫れて痛みを伴いますし、発熱することもありますので、上のお子さんがいる場合、赤ちゃんにもうつってしまうのか心配ですよね。
おたふく風邪は赤ちゃんにもうつる病気です。
生後6か月くらいまでの間はお母さんからもらった免疫があるため、おたふく風邪にはかからないことが多いです。
ただ、お母さんがおたふく風邪にかかったことがなくて免疫がない場合は赤ちゃんにも免疫がありませんので、赤ちゃんにもうつる可能性があります。
お母さんがおたふく風邪にかかったことがなくて、予防接種のみを受けている場合にも、予防接種の効果は赤ちゃんには移行しませんので赤ちゃんにおたふく風邪がうつる可能性があります。
おたふく風邪の原因となるムンプウイルスはとても感染力が強いウイルスで、飛沫感染や接触感染でうつりますので、上のお子さんがおたふく風邪に感染した場合には、なるべく赤ちゃんに近づけないようにしましょう。
おたふく風邪に赤ちゃんが感染した場合の症状
おたふく風邪は潜伏期間が2~3週間(平均18日前後)あり、感染してから発症するまでが長い病気です。
おたふく風邪に感染して発症すると
・耳の下にある耳下腺が炎症を起こして腫れて痛む
・唾液腺(顎下腺・舌下腺)が炎症を起こして腫れて痛む
・発熱
などの症状が出ます。
熱は出ないこともありますが、耳下腺や唾液腺が腫れると痛むので、口を動かすだけでも痛みます。
赤ちゃんの場合は感染してもはっきりとした症状が出ないこともありますが、なんとなく顔の周りが普段よりずんぐりしていたり、エラが張っているような感じになっていたり、食べたりするのを嫌がるときにはおたふく風邪の疑いがあります。
唾液の分泌で痛みを感じで泣いてしまう場合もあるようです。
また、授乳で口を動かすことが痛くて赤ちゃんが疲れやすくなり、少し飲んでは寝ることの繰り返しになり、昼夜関係なく頻繁に授乳することになることもあります。
おたふく風邪には特効薬がなく、発症しても症状に合わせた対症療法を取るようになります。
腫れや痛みは5日~7日くらいで治りますので、水分補給をしながら安静にして過ごしましょう。
授乳回数が頻回になるとお母さんも疲れますから、赤ちゃんが眠っている間は短い時間でも一緒に休むようにして、疲労をためないようにすると良いですよ。
おたふく風邪は赤ちゃんに予防接種を受けさせた方が良い?
おたふく風邪は感染力が強く、潜伏期間にも人にうつります。
しかも、潜伏期間が長いから、幼稚園や保育園などで集団生活をしていると流行しやすいんです。
予防接種を受けるとおたふく風邪にかからないというわけではありませんが、もし感染した場合にも症状が軽くすむことが多いです。
おたふく風邪の予防接種は生ワクチンで、副作用はほとんどなく、まれに接取後2~3週間後に耳の下が腫れておたふく同様の症状が出ることがあります。
また、数1000人に1人の確立で無菌性髄膜炎が発症するケースもありますが、自然におたふくかぜにかかって無菌性髄膜炎が発症するよりもはるかに低い頻度です。
上のお子さんがおたふく風邪を発症してから予防接種を受けるのでは間に合いませんので、早めに受けておくと良いと思います。
おたふく風邪の予防接種は任意接種で、1歳から受けることができます。
費用は5000円~8000円くらいですが、公的な助成がある場合がありますので、お住みの地域の市区町村で確認してください。
まとめ
おたふく風邪は赤ちゃんにもうつる病気です。赤ちゃんがいるご家庭では赤ちゃんにうつさないためにも、周りの家族が予防接種を受けておくと良いですよ。
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