RSウイルス感染症は例年秋から冬にかけて乳幼児の間で流行し、感染力が強いため、2歳頃までに100%の子が感染する病気です。
RSウイルス感染症は大人にもうつるのか、感染した場合に出る症状や治療法、仕事は行っても良いのかについてまとめました。
RSウイルスは大人にもうつる?
乳幼児がかかる病気の一つにRSウイルス感染症があります。
RSウイルス(respiratory syncytial virus;RSV)はすべての年齢層で上気道炎や下気道炎を引き起こす代表的な呼吸器ウイルスで、子どもだけでなく大人にもうつります。
子供から大人にも移りますので、お子さんがRSウイルス感染症になった場合にはうつらないように気を付けましょう。
ただ、大人の場合はRSウイルスに対する免疫を持っているため、発症してもほとんどは軽い風邪のような症状が出るだけですむことが多いです。
風邪と症状が似ているため、ただの風邪だと思っていて大人から乳幼児にうつしてしまうこともありますので、注意が必要です。
また、大人の場合でも重症化して気管支炎や肺炎を引き起こす場合もあります。
高齢者や妊婦、RSウイルスに感染した子供と接する機会が多い家族などは重症化しやすく、重症化した場合には38度以上の熱が5日くらい続くこともあります。
RSウイルス感染症になると鼻水のあとに喘息のようなゼーゼー、ヒューヒューという呼吸を伴ったしつこい咳が出ますので、そういった咳が出たらRSウイルス感染症を疑って病院に行った方が良いでしょう。
RSウイルスの大人の治療法は?
RSウイルス感染症には特効薬はありませんので、出ている症状に応じた対症療法が主な治療法になります。
【主な症状】
・発熱
・鼻水
・咳
RSウイルスはウイルスなので抗生剤は効かないのですが、細菌感染の合併症を起こしている可能性があるときには抗生剤が処方されることがあります。
大人は軽く済むことが多いとはいえ、免疫力が低下していたりすると重症化する恐れもありますので、無理はせずに水分補給をしっかりしてできるだけ体を休ませて、安静にしていましょう。
RSウイルスに大人が感染したら仕事は休むべき?
RSウイルス感染症に大人がなった場合、仕事はどうすればよいのでしょうか?
症状が風邪のような軽い症状の場合には、基本的に仕事に行っても大丈夫です。
仕事に行くときにはマスクをしたり、手洗いをしっかりするなど、周囲にうつさないように配慮しましょう。
大人でも重症化することがある病気ですから、あまり無理はしないようにすることも大切です。
RSウイルス感染症は乳幼児や高齢者が感染すると重症化する恐れがありますので、乳幼児や高齢者に接することが多い仕事をされている場合には、職場に相談した方が良いでしょう。
まとめ
RSウイルスは大人にもうつる病気です。大人から乳幼児にうつしてしまうこともありますので、小さなお子さんがいるご家庭ではうがいや手洗い、マスクを使用するなど予防に努めましょう。
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