卒業式に袴を着たときに、心配なのは着崩れとトイレですよね。
こちらでは、袴が着崩れしないために注意したいことや、トイレに行くときはどうするかについてご紹介します。
卒業式で袴が着崩れないための注意点
卒業式に袴を着る方は多いかと思います。
袴ってなかなか着る機会がありませんし、見た目も華やかで素敵ですよね。
私も大学の卒業式では袴を着ました。
袴を着たのはそれ一回だけなので、とても良い思い出になっています。
ただ、初めて袴を着る場合、着ている間に着崩れてしまったり、トイレに行きたくなったらどうしようといった不安がありますよね。
袴は洋服と違って動きが制限されますので、普段と同じように動くと着崩れてしまいます。
特に注意したい動きは、椅子に座るときと階段の昇り降りです。
気を付けていれば着崩れることはありませんので、一つ一つの動きに気を配るようにしましょう。
◆椅子に座るときの注意点
椅子に座るときは袴の両脇から手を後ろに入れて、袴を少し持ちあげながら座ります。持ちあげないで座ると、袴が引っ張られたり後ろのふくらみが潰れたりしてしまいますので気を付けましょう。
着物の袖は床に引きずらないように重ねてたたみ、膝の上におきます。
座っている間は背もたれに寄りかからず、浅く腰掛けて背筋を伸ばしましょう。洋服の時のように背もたれに寄りかかっていると着崩れの原因になります。
◆階段の昇り降りでの注意点
袴は裾が長いので、踏まないように気を付けましょう。踏んでしまうと裾が引っ張られて着崩れの原因になります。
昇るときは袴の両脇から手を入れて、前を軽く浮かせるようにします。
降りるときは同じように袴の両脇から手を入れて、後ろのお尻のあたりをふんわりと持ちあげましょう。降りるときの方が裾が視界に入らないので、より注意が必要です。
いつもよりもゆったりとした動きを意識すると良いと思います。
◆車に乗るときの注意点
移動に車を使うこともあるかと思いますが、車に乗るときも着崩れしないように注意しましょう。
車に乗るときは最初に荷物を入れ、袴の両脇から手を入れて後ろを少し持ちあげ、お尻から体を入れます。
次に、袴の両脇から手を入れて前を少し持ちあげ、着物の袖を膝の上において座席側に体を90度回転させます。
車に乗っている間は帯をつぶさないようにシートに寄りかからず浅く腰掛けましょう。前の座席をつかんで体を支えておくと姿勢が安定します。
こちらの動画も参考になりますよ。
私が着付けをしてもらった美容院では以上のような注意点を教えてくれたので、動く際に気を付けていたら一日袴を着ていても着崩れることはありませんでした。
大学まで遠かったので電車に1時間以上乗ったりもしましたが、家に帰りつくまで着崩れなしでしたよ。
友人には車で送ってもらう際にいつも通りに座ってしまったため、学校に着いた時にはもう後ろが着崩れてしまっており、直せる人がいなかったのでそのまま卒業式に出た子もいました。
動く時に気を付けていれば着崩れは防げますので、一つ一つの動作を意識的に行いましょう。
卒業式に袴を着たときのトイレはどうする?
袴を着るとトイレに行けないと思っている方もおられるかもしれませんが、卒業式で着る袴はほとんどが行灯袴といってスカートのような形になっています。
ロングスカートのようなものですから、トイレには行けますので安心してください。
トイレを利用する際は、和式よりも洋式の方が楽なので、なるべく洋式のトイレを選んだ方が良いです。
【トイレを利用する際の注意点】
①着物の両袖を帯と袴の間に挟む
座った時に袖が床について汚してしまわないように、袖は最初に帯と袴の間に挟みましょう。
②袴と着物の裾を一枚ずつ持ちあげていく
裾を持ちあげるときにはまとめて持ちあげようとせず、袴、着物、長襦袢というように外側から順番に一枚ずつめくっていきます。まとめて持ちあげると着崩れの原因になりますので気を付けてください。
袴の裾はスカートのようにたくしあげておきましょう。
③袖や裾が元に戻っているか袴の前後を確認する
トイレが済んだら、今度は逆の順番で内側から一枚ずつ戻し、挟んでいた袖を抜きます。元通りになっているか、袴の前後を全身確認します。
最後に手を洗う際には、袖口を濡らさないように気を付けましょう。
袴でもトイレに行くことはできますが、洋服と比べたらやはり大変なので、なるべく水分は控えるようにしてトイレの回数は減らした方が楽だと思います。
まとめ
袴を初めて着た私でも、注意点を守っていたら一日中着ていても着崩れることはありませんでしたので、動作に気を付けることが大切です。
一度着崩れてしまうと自分で直すのは難しいので、着崩れしないように気を付けて袴姿を楽しんでくださいね。
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