猫は暑さに強く、犬と比べると熱中症になるケースは少ないです。
ただ、暑い場所に閉じ込められたり、狭いキャリーケースでの移動時などに熱中症になってしまうことがあります。
猫が熱中症になったときに見られる症状や、対策を紹介します。
猫が熱中症になったときにみられる症状は?
体内にたまった熱を体の外に逃がすことができず、全身の機能が不全に陥った状態を「熱中症」と言います。
30度以上の気温が続いたり、湿度が60%以上だったり、風通しが悪い場所に長い時間いたりすると熱中症になりやすくなるので気を付けましょう。
猫は暑さに強い動物ですが、ペルシア猫のように短頭種の猫や太っている猫、子猫や老猫は熱中症になりやすい傾向があるので注意が必要です。
猫が熱中症になると、以下のような症状がみられます。
・元気がなくぐったりしている
・呼吸が荒い(ハアハアと喘ぐような呼吸をしている)
・ふらふらしている
・食欲がない
・よだれが大量に出ている
・脈拍・心拍数の増加
・嘔吐
・下痢
・目や口腔粘膜が充血している
・けいれん
元気がなかったり、呼吸が少し速くてハアハアと喘ぐような呼吸をしてよだれを垂らしているようなときは熱中症の初期症状です。
症状が重くなると、目や口の粘膜が充血したり、体温が40度以上になったりしていきます。
更に症状が悪化すると、意識障害やけいれん、吐血や血便などがみられ、最悪の場合はショック症状を起こして命に係わることもありますので、早い段階で気が付いて対応することが大切です。
猫が熱中症になったときの対策は?
熱中症のような症状が見られたら、応急処置をしましょう。
・体を冷やす
日陰や風通しの良い場所、エアコンのきいている部屋などの涼しい場所に移動して、濡らしたタオルやアイスノンで体を冷やして体温を下げてあげます。
・水を飲ませる
脱水症状を起こしている可能性が高いので水を飲ませます。飲む元気がない場合はスポイトで飲ませてあげましょう。
ただ、水が飲めない場合は飲ませることに固執せず、急いで体を冷やしながら動物病院に連れて行った方が良いです。
・動物病院に連れて行く
応急処置をしたら、体を冷やしながら動物病院に連れて行きましょう。できれば熱中症の症状が出てから一時間以内に連れて行った方が良いです。
症状が落ち着いたように見えても、念のため動物病院に行っておいた方が宵でしょう。
まとめ
熱中症は重篤になると完全に回復が望めなかったり、最悪命を落としたりすることもあります。猫だけで留守番をさせる場合には、暑さ対策をしておきましょう。
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