地震や災害などで赤ちゃんを連れて避難しなければならない場合に備え、日頃から避難グッズを用意しておくと安心です。
赤ちゃんがいる場合にはないと困る物がいくつもありますので、いざというときに困らないように、避難グッズに必要な物や、用意しておきたいものについて、東日本大震災で被災した経験をふまえてまとめました。
避難グッズで赤ちゃんのために必要な物は?
東日本大震災が起こった時、私の子供はまだ2歳でした。
住んでいたアパートの室内は家具が倒れてとてもじゃないけど住める状況ではなく、近くの実家に2か月ほど避難することになりました。
私の場合はまさかそんな大災害が起こるとは思わず、まったく避難グッズを用意していかなったんです。
大きな揺れが続く中、家具が倒れて床が見えないような部屋から子供に必要な物を探しだし、急いで実家へと避難したのは今でも忘れられません。
赤ちゃんという年齢ではありませんが、2歳くらいだとまだ大人の物では代替がきかない物がたくさんあるので、どうしても家から持ち出さないといけない物が幾つもあったんです。
私はまだアパートから実家に避難するだけですんだので避難所に行かれた方ほどの不便はありませんでしたが、それでも、あのとき必要な物をまとめていれば、あそこまで焦らずにすんだだろうと思います。
今赤ちゃんがいる方は、最低限赤ちゃんの物だけでも避難グッズは用意しておくことを強くお勧めします。
【避難グッズに必要な物】
・紙オムツ(3日分くらい)
・粉ミルク(3日分くらい)
・おしり拭き
・飲料水(1リットル)
・哺乳瓶
・ベビーフード(すぐに食べられる瓶タイプのもの)
・離乳食スプーン
・着替え(2~3日分)
・バスタオル
・おやつ
・母子健康手帳・健康保険証・乳幼児医療費受給者証
・おんぶ紐や抱っこ紐
これらの物は、リュックサックのように両手が空くバッグに入れて、玄関などのすぐに持ち出せる場所に置いておきます。
母子手帳や抱っこ紐などは日ごろから使う物ですから、入れて置けない場合はできるだけいつもまとめて決まった場所に置いておくようにしましょう。
病院で薬をもらって飲んでいる場合には、お薬手帳も一緒にしておくと何の薬を飲んでいるのかすぐにわかるので安心です。
ついついあれもこれもとなりがちですが、自分が持ち出せる量にまとめましょう。いざというときに持てないと困りますので。
【ママ用に必要な物】
・現金
・軍手
・携帯電話の充電器
・懐中電灯
・携帯ラジオ(手動式の方が便利)
・生理用品
・家族の連絡先のメモ
赤ちゃん用の避難グッズに入るなら、一緒に入れておいた方が良いと思います。
避難するときに赤ちゃんを抱っこして二つも荷物を持つのは難しいので。
地震や災害で非難するときは、道路がひび割れていて歩きにくかったり、天候が悪かったりするときですから、動きやすいように荷物をまとめておいた方が良いです。
もしも携帯が使えなくなった時のために、家族の連絡先のメモも入れておくと安心です。
携帯ラジオは電池式だと電池が切れると動かなくなってしまうので、手でハンドルを回して充電する手動式が便利です。
災害時は情報がないと不安になります。
東日本大震災のときも停電してテレビが見られなかったし、携帯も充電が切れるのが怖くてテレビになんて使えないしで、まったく情報が入って来なくてとても不安な思いをしました。
携帯ラジオがあれば少しでも情報を得ることができるので、携帯ラジオは必ず入れておくことをお勧めします。
避難グッズで赤ちゃんのために用意しておきたい物
東日本大震災のときには、避難所に避難しなくても物流が止まってしまったために物を手に入れるのがとても大変でした。
スーパーなどもお店の建物自体が壊れてしまったために営業できないところが多くて、食料や日用品を手に入れるためにあちこちお店を回ったものです。
どこのお店でも長蛇の列で、中には小さなお子さんを抱っこして2時間近く待っている方もみかけました。
うちの子もまだオムツをしていたので、私が真っ先に買いに行ったのは紙おむつでした。こればかりはないとどうにもならないので、切らしてしまうのが怖くて。
同じように、子供の物を探しているお母さんがたくさんいました。
こちらでは、普段から非常時に備えて自宅に用意しておきたいものを紹介します。
これらの物も、できるだけ避難所に避難するときなどには持ち出せるようにまとめておくと良いです。
【赤ちゃんのために用意しておきたいもの】
・紙おむつ(1か月分くらい)
・粉ミルク(1か月分くらい)
・おしり拭き
・ベビーフード(1週間分くらい)
・おやつ(1週間分くらい)
・爪切りや爪切りはさみ
・ベビー食器
・毛布やブランケット
・ゴミ袋(ビニール袋)
・おもちゃや絵本
・靴
・水(1箱)
物流が止まってしまうと、赤ちゃん用の物ってとにかく手に入らないんです。
うちの子はもう離乳食はほぼ卒業していたので食べ物には困りませんでしたが、まだ離乳食期のお子さんがいたお母さんは、電気やガス、水道が止まっていては離乳食なんて作れないし、ベビーフードも手に入らないしでかなり困ったと言っていました。
大人だったらおにぎりやカップラーメンで我慢できても赤ちゃんはそうもいかないので、日持ちするベビーフードを日ごろから多めに買っておきましょう。
母乳で育てている場合にも、非常時にはお母さんの母乳がでなくなってしまうことがあるので、粉ミルクと哺乳瓶も用意しておくと良いですよ。
赤ちゃんのおやつも手に入らないので、これも日ごろから多めに買っておくと困りません。
爪切りや爪切りばさみのようなケア用品も、あった方が断然便利です。
赤ちゃんは爪が伸びるのが早いし、大人用の爪きりでは代用できないので、避難が長期化すると困ることになります。普段使っているのをそのまま使っても構いませんので、ケア用品は日ごろからまとめて置いておくと良いですね。
おしり拭きはウェットシートの代わりに大人が使うこともできますので、多めにあると重宝します。
また、退屈してしまったときのためにおもちゃや絵本などもあった方が便利です。
こういった何かあったときに使いそうな物は、家具が倒れたりして取れなくなると困るので、物が倒れてこない取り出しやすい場所に置くようにしましょう。
お父さんは職場からすぐに帰って来られないこともあるでしょうし、仕事によっては職場に泊まり込んで帰れなくなる場合もあります。
そういったときに、お母さん一人では取り出せないようでは困ります。
家具が倒れたりしないように固定しておくのも大切ですね。
また、赤ちゃんはすぐに大きくなりますから、紙おむつなどはサイズが小さくなってしまわないようにこまめに入れ替えておきましょう。
まとめ
災害はいつ起こるかわかりません。日ごろから避難グッズを準備して災害に備えておきましょう。
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