日本では5月の第二日曜日が母の日となっています。
母の日はアメリカから日本に伝わった習慣だといいますが、いつごろどんな風に伝わっていまのような習慣になったのかを知っていますか?
意外と知らないのではないでしょうか。
母の日を迎える前に、ここで母の日はアメリカではいつなのか、日本へはどうやって伝えられたのか、日本との違いはあるのかなどを知っておきましょう。
Contents
母の日はアメリカではいつ?
母の日はアメリカでも日本と同じく5月の第2日曜日が母の日です。
アメリカ以外にも、
・カナダ
・オーストラリア
・ニュージーランド
などでも5月の第2日曜日が母の日です。
アメリカで母の日が始まったのはいつ?
アメリカで母の日が制定されたのは1914年のことでした。
始まりは、アンナ・ジャービスという少女が亡くなった母親を追悼したいという思いから白いカーネーションを贈ったことでした。
アンナは亡き母親を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で白いカーネーションを祭壇に飾り、出席者にも配りました。
この出来事をきっかけにしてアメリカ全土に母の日の風習が広がって行き、1914年には5月の第2日曜日が「母の日」と制定されました。
母の日はアメリカから日本に伝わった?
日本に初めて母の日が伝わったのは、大正時代のことでした。
キリスト教関係者や団体を中心に、母の日を祝うことを提案されて広まって行ったのが始まりです。
昭和6年には当時の皇后の香淳皇后の誕生日である3月6日が「母の日」とされましたが、全国行事となったきっかけは昭和12年5月8日に森永製菓が「第1回 森永・母の日大会」を豊島園で開催したことでした。
これ以後森永・母の日大会は全国の主要都市を舞台に毎年開催されるようになっていき、全国的に母の日が定着していきます。
今のように5月第二日曜日に母の日が制定されたのは戦後であり、アメリカに倣ってのことでした。
母の日にアメリカでもカーネーションを贈る?
日本では母の日には赤いカーネーションを贈るのが定番ですが、アメリカではどうなのでしょうか。
アメリカでは母の日にはプレゼントやメッセージカードを贈るのが習慣になっています。
日本でも定番のカーネーションやバラなどの花、アクセサリーやバッグ、洋服、小物などを贈るのは日本と同じですね。
最近ではカーネーションにはこだわらず、母親の好きな花を贈ったり、生花は枯れてしまうからとプリザーブドフラワーを贈る方も増えているようです。
この辺も日本と同じですね。
なぜカーネーションを贈るの?
そもそも、母の日にカーネーションを贈る習慣のきっかけとなったのは、アメリカ人の少女アンナ・ジャービスが亡き母のために白いカーネーションを配ったことです。
アンナが白いカーネーションを配ったのは、それがアンナの母の好きな花だったからでした。
アメリカで母の日が制定された当初は、母親が健在な人は赤いカーネーションを、母親が亡くなっている人は白いカーネーションを自分の胸に飾っていました。
それが、やがて母親本人にカーネーションを贈る習慣へと変化していきました。
日本ではこの習慣が伝わり、母の日にはカーネーションを贈るというのが習慣になったんです。
アメリカと日本の母の日の違い
プレゼントやメッセージカードを贈るのは同じですが、アメリカと日本の母の日では大きな違いがあります。
それは「母親」の範囲です。
日本では自分の母親や義理の母親を「母親」の対象にしていますが、アメリカではもっと広い範囲で「母親」をとらえています。
自分の母親はもちろん、子供の母親である自分の妻、母となっている自分の娘、名付け親なども「母親」の範囲に含まれるんです。
夫から妻へ、母から娘にもプレゼントを贈ったりするのが日本とは違います。
妻や娘も子供がいれば「母親」ですから、アメリカの母の日の祝い方は素敵だなと思います。
まとめ
母の日は一人の少女の亡き母親への想いから生まれた日だったんですね。今では商業的な背景からイベントのような要素も強くなりましたが、由来を知ることで改めて母親への感謝の気持ちを大切にしたいですね。
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