赤ちゃんの食物アレルギーの検査は生後いつからできるのか、検査方法はどのようなものがあるのか、何科を受診すれば良いのか、検査費用はどのくらいかかるのかについてまとめました。
赤ちゃんの食物アレルギーの検査はいつからできる?
ある特定の食物を食べたり飲んだりすることによって引き起こされるアレルギー反応を「食物アレルギー」といいます。
食物アレルギーの原因となる食べ物は卵や牛乳、小麦が多く、三大アレルゲンと言われています。
赤ちゃんの場合は10人に1人の割合で食物アレルギーが現れるとも言われていますので、うちの子は大丈夫かしらと心配になるお母さんも多いことでしょう。
アレルギー検査自体は、生後4か月くらいから受けられます。
うちの子の場合は湿疹や鼻水が続いてなかなか治らず、1歳くらいの時に小児科で相談してアレルギー検査をしました。
結果、食物アレルギーはありませんでしたが、ハウスダストとダニにアレルギーがあることがわかりました。
お友達には離乳食で卵を食べさせたらショック症状を起こして倒れてしまい、救急車を呼んだという子もいます。
アレルギーかなと思われる症状がある場合は、まずはかかりつけの小児科に相談してみると良いと思います。
赤ちゃんの食物アレルギーの検査方法は?
食物アレルギーの検査の方法としては、血液検査、スクラッチテスト、パッチテストなどがあります。
【血液検査】
採血をしてアレルゲンに対する抗体がどのくらいあるかを調べます。検査結果は0~6といった抗体価(スコア・クラス)で表示され、数値が高いほど抗体がたくさんあることを示しています。
大病院だと1時間程度で検査結果が出ることもありますが、個人病院だと外部に検査を依頼しますので、検査結果が出るまでに1週間程度かかります。
【スクラッチテスト】
赤ちゃんの腕などの皮膚にスクラッチ針で出血しない程度の小さな傷をつけ、アレルゲンの試薬を皮膚に1滴ずつたらします。15分程度時間をおいて、皮膚が蚊にさされたときのように赤く腫れていたら陽性です。
【パッチテスト】
アレルゲンのエキスをしみこませた小さな紙を腕などの皮膚に貼り、時間をおいて赤くなれば陽性です。
これらの検査で食物アレルギーの原因となる食品が特定されてから行われるのが食物除去テストと食物負荷テストです。
【食物除去テスト】
アレルギーの原因として疑わしい食品を2~4週間完全に除去して症状が改善するかどうかをみます。母乳で育てている赤ちゃんの場合、お母さんも検査する食品を除去する必要があります。
【食物負荷テスト】
アレルギーの原因となる食品を実際に食べてみてどのような反応が出るかを観察する検査です。ごく少量から初めて15~20分毎に量を増やしながら繰り返し食べていく方法が標準的です。
赤ちゃんに行う食物アレルギーの検査では、血液検査が一般的なようです。
うちの子がしたのも血液検査でした。腕から採血する病院もあるようですが、私が行った小児科では耳から採血をしていました。
腕にしろ耳にしろ、赤ちゃんは大泣きしますし、親は部屋の外で待たされます。
また、血液検査の結果は「アレルギーを起こす可能性がある」ということで、必ずしもアレルギーを起こすのが決定的というわけではありません。
血液検査でアレルギーがあると診断されても実際には症状がでない場合もありますし、結果が出なくてもアレルギー反応を起こすこともあります。
離乳食を進めるときには、よく離乳食の本などに書いてあるように、「初めて食べる食材はごく少量を平日の午前中に食べさせる」のが良いと思います。
赤ちゃんの食物アレルギーの検査費用
赤ちゃんに食物アレルギーの検査をする場合、費用がいくらくらいかかるのかも気になりますよね。
乳幼児医療費助成制度を受けていれば、検査費用は無料となります。
乳幼児医療費助成制度を受けていない場合には、費用は3割負担で3000円~8000円くらいかかります。
ただ、あくまでもこれはお医者さんに診察を受けて「アレルギー検査をしましょう」となり、保険適用となった場合です。
アレルギー症状がまったく出ていないのに自己判断で検査を受けると保険の適用外になる恐れがありますし、病院によっては検査自体をしてくれないこともあります。
まとめ
アレルギーの症状で怖いのはアナフィラキシーショックです。赤ちゃんの両親に食物アレルギーがあったり、アレルギーが疑わしい症状が出たときには、早めに小児科で相談してみましょう。
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