子供が小さい頃には毎年飾っていた五月人形。
五月人形は何歳くらいまで飾るものなのか、飾らなくなったら処分はどうすればよいのかについてご紹介します。
五月人形は子供が何歳まで飾るもの?
男の子が生まれて初節句のときに購入した五月人形。
小さな頃は子どもも楽しみにしていたけれど、成長するにつれてあまり関心がなくなってきて、段々出さなくなってしまうこともありますよね。
大体、小学校高学年くらいになると兜や鎧に興味をあまり示さなくなってくることが多いようで、小学校までは飾っていたけれど中学校になったら飾らなくなったなんていうお宅も結構多いようです。
五月人形は子供が何歳まで飾るものなのでしょうか?
何歳まで飾るかについては地域によって違いもあり、いくつか説があります。
まずは、7歳まで飾るという説。
これは、昔は乳幼児の死亡率が高く、江戸時代までは「7歳までは神のうち」という考えがあったことから、数え年の7歳まで飾るという考えです。
この他に、昔は大人入りの年齢とされていた数え年で15歳を迎えるときまでという説もあります。
ただ、あくまでもこれらはいくつかある説のうちの一つにすぎず、特に何歳までという決まりはありません。
地域によっては親から子へ何代にもわたって五月人形が受け継がれているところもありますし、大人になってから飾っていても良いんです。
お子さんが飾って欲しいという間は幾つになっても飾ってあげてください。
もしお子さんがもう興味をなくしてしまっていても、親御さんが飾りたいと思う間は飾っていて良いと思います。
五月人形の処分はどうすればいい?
五月人形は何歳まで飾っても良いのですが、収納場所などの問題から処分を考えることもありますよね。
五月人形の処分方法としては、以下の方法が考えられます。
①ネットオークションやリサイクルショップで売る
五月人形は縁起物なので、リサイクルショップなどでは買いとってもらえないこともあるようです。
また、可愛い我が子の成長や厄除けを願う意味を込めて買う物ですから、中古だとネットオークションに出してもなかなか売れないこともあります。
②施設などに寄付する
学校や施設などに寄付して使ってもらうというのも良いでしょう。
海外に寄付することもできます。もう使わなくなった五月人形を海外の途上国などに贈っている「ワールドギフト」という団体がありますので、そういったところに寄付して再利用してもらうのも良いのではないでしょうか。
別途料金(梱包1個口あたり+2000円)がかかりますが、ワールドギフトでは希望すれば途上国に送る前に人形供養をしてくれます。
③ゴミとして捨てる
使わなくなった五月人形は粗大ごみとして捨てることもできます。五月人形の大きさや自治体によって違いはありますが、1000円かからずに処分ができます。
ただ、五月人形は縁起物ですから、ゴミとして出すのは躊躇う方も多いことでしょう。
そんな方には次に紹介する「人形供養」がお勧めです。
④人形供養してもらう
人形供養とは、使わなくなった人形をお寺や神社で供養してもらう事です。
有名なところだと、明治神宮の人形感謝祭などがそうです。他にも、各地で人形供養や人形感謝祭は行われています。
神社やお寺によって供養する時期は違いますし、まとめて行っているところが多いので、お近くの神社やお寺に確認してみると良いですよ。
こちらのサイトでは全国の人形供養を行っているお寺や神社を紹介していますので、参考にしてください。
また、時期に関係なく郵送で受け付けているところに、「人形感謝(供養)代行サービス」があります。
電話かインターネットから申し込みをすると人形を梱包するお人形差出キットが郵送され、あとは郵便局が自宅まで取りに来てくれます。
電話番号:0120-25-5942(受付時間10:00~17:00、土日祝日を除く)
HP:http://www.ningyo-kyokai.or.jp/kuyou/
料金:1箱(袋)5000円
※箱の大きさが 縦+横+高さの合計が170cm以内で、重量が30kg以内のもの
人形感謝(供養)代行サービスでは、引き取った人形を東京大神宮の「人形感謝祭」(毎年10月頃開催)で供養してもらっています。
お寺や神社だと受付時期が限られている場合が多いですが、こちらはいつでも受け付けてくれるので便利です。
まとめ
飾らなくなった五月人形はしまったままにしておくよりも、寄付や譲渡などで誰かに再利用してもらうのも良いのではないでしょうか。
処分する場合には、「今までありがとう」という感謝の気持ちを込めて人形供養してもらうと良いのではと思います。
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