子供に多いのどの病気に「溶連菌感染症」があります。
「溶連菌感染症」は溶連菌がのどに感染して起こる病気の総称で、初期症状は風邪に似ていて、高熱とのどの痛みから始まり、赤い発疹が全身に広がります。
溶連菌感染症は赤ちゃんにもうつるのか、うつった場合に出る症状や薬などについてまとめました。
溶連菌は赤ちゃんにもうつる?
溶連菌感染症は溶連菌(溶血性連鎖球菌)と言う細菌がのどに感染していろいろな症状を起こす病気です。
溶連菌という名前にはあまりなじみがない方も多いと思いますが、菌そのものはありふれた細菌の一つです。
咳やくしゃみなどの飛沫や接触感染で感染が広がり、学校や幼稚園で集団発生することが多いです。潜伏期間は1日~1週間くらいです。
主に幼児や小学生くらいの子供に多く、一般的に赤ちゃんが感染することは比較的少なく、2歳未満の赤ちゃんは感染しても症状が軽くすむことが多いです。
ただ、赤ちゃんだからといってうつらないというわけではなく、赤ちゃんがうつることもあります。
上の兄姉がいる場合には上のお子さんが溶連菌感染症にかかったときに赤ちゃんがうつることもありますので、気を付けてください。
風邪に初期症状が似ている病気ですが、ウイルス性の風邪と違って細菌性の病気なので、自然に治ることはありません。
抗生物質での治療が必要になりますので、2日以上のどがはれて痛むときや高熱や発疹が出たときなど、疑わしい時には必ず病院を受診しましょう。
溶連菌に赤ちゃんが感染したときの症状は?
溶連菌感染症の主な症状は、
・発熱(38度~40度くらいの高熱)
・のどの痛みや赤み
・赤い発疹
・イチゴ舌(舌がイチゴの様にポツポツとして赤くなる)
などがあげられます。
この他にも、のどの炎症に関連して首のリンパ節が腫れたり、吐き気や嘔吐、頭痛や腹痛などの症状が出ることもあります。
鼻水は出ることがありますが、咳はでないことがほとんどです。
病院に行くと、のどを綿棒でこすり細菌を取る検査でほとんどすぐにわかります。(場合によっては血液検査や細菌培養検査で確実な診断をする事もあります)
うちの子も3歳のときに溶連菌感染症になったことがありますが、朝まで元気だったのにお昼ごろに突然38度を超える熱が出て、病院に行ったらのどを綿棒でこする検査をされました。
その場で溶連菌だとわかったので薬をもらい飲ませたところ、発熱は翌日には治まり、のどの痛みも数日で落ち着きましたよ。
風邪と症状が似ている分、素人には判断がつかないので、早めに病院に連れて行くことをお勧めします。
溶連菌に赤ちゃんが感染した時の薬は?
溶連菌の治療には抗生物質の服用が必要になります。
抗生物質を飲むと熱ものどの痛みも落ち着きますのでそこで薬をやめたくなるところですが、薬は処方されたものを必ず飲みきりましょう。
症状が落ち着いてもそれで細菌が完全に体から消えたわけではないので、自己判断で薬を飲むのをやめてしまうと再発してしまうことがあるんです。
また、溶連菌はしっかり退治しておかないと重大な合併症を起こすことがありますので、合併症を防ぐために抗生物質を医師から指示された期間飲み続ける必要があります。
【溶連菌感染症の合併症】
・肺炎
・髄膜炎
・敗血症
・リウマチ熱
・腎炎
合併症になっていないかを確認するために感染してから一カ月くらいのうちに尿検査を行うこともありますが、それも必ず受けるようにしましょう。
まとめ
溶連菌感染症は赤ちゃんが感染した場合は軽くすむことが多いですが、抗生物質を飲まないと治りませんので必ず病院に行くようにしてください。
CHECK!>>溶連菌は大人にもうつる?症状は?仕事は休むべき?
コメント
一歳の赤ちゃんのままです。
ここんとこ最近おしっこがでてなくて泣
救急車で病院にいくべきですか?
>植木智里様
お子さんの具合はいかがですか?
おしっこの回数は汗をかいたり水分補給が少なくても減ります。
おしっこが昼間に半日以上出ない場合には脱水症状を起こしている
恐れがありますので、病院に行った方が良いそうです。
水分をほとんど取れない、唇や肌が渇いている、泣いても涙が出ない、
発熱や嘔吐、下痢などの症状があるときも脱水症状の
恐れがありますので、病院に行った方が良いですよ。
休日や夜間の場合はお住まいの地域の救急病院、夜間・休日救急診療所
などになります。
ぐったりしていたり、意識がおかしいときは救急車を呼んだ方が良いと思います。