十五夜は陰暦15日の夜で満月の夜を言います。
特に旧暦8月15日の夜は、月見団子やススキなどを飾ってお月見をする風習がありますので、お月見される方も多いことでしょう。
今回は十五夜の別の読み方や言い方はあるのか、外国では十五夜をなんというのかについてご紹介します。
十五夜の別の読み方や言い方
十五夜の読み方
十五夜は「じゅうごや」と読みます。
十五夜の別名
十五夜には以下のような別名があります。
・芋名月
・望月
・初名月
◆中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)
中秋の名月とは「秋の真ん中に出る満月」のことを意味します。
何で秋の真ん中なのか、ちょっと不思議ですよね(;´Д`A “`
旧暦では1月~3月を春、4月~6月を夏、7月~9月を秋、10月~12月を冬としていたので、その考え方だと8月はちょうど秋の真ん中に当たるんです。
更に、8月15日は8月の真ん中にあたりますので、8月15日の夜に出る満月を「中秋の名月」と呼ぶようになりました。
◆芋名月(いもめいげつ)
芋と月がどう関係があるのか、これも不思議な呼び方ですよね。
十五夜はお月見をする以外にも、収穫を感謝する初穂祭としての意味あいがありました。
この時期に収穫できる季節のものとしてサトイモの新芋を供えたことから「芋名月」と呼ぶようになりました。
◆望月(もちづき)
望月とは満月のことで、陰暦十五夜の月、特に陰暦8月の十五夜の月をさします。
◆初名月(はつめいげつ)
陰暦8月15日夜の月のことを9月13日の「後 (のち) の月」に対して「初名月」といいます。
外国では十五夜を何と言う?
◆英語
十五夜は英語では「Harvest moon」と言います。
harvest は「収穫(期)」を意味する言葉ですので、外国でも秋の収穫の時期に見られる月という考え方なんですね。
◆中国
元々、十五夜にお月見をする風習の由来は中国でした。中国でもこの時期は中秋節(ちゅうしゅうせつ)として盛大に祝っています。
中国では中秋節は家族のだんらんの日となっており、家族で月餅を食べるのが習慣となっています。
◆韓国
旧暦8月15日に秋夕(チュソク)という行事があります。秋夕当日とその前後1日ずつが祝日となり、先祖の墓参りをしたり、秋の収穫に感謝したりする風習があります。
お月見というよりは日本のお盆に近い感じですね。
◆ベトナム
日本と同じようにベトナムにも中国の「中秋節」が伝わっており、「Tết Trung thu(テットチュントゥ=節中秋)」と呼ばれています。ベトナムでは中秋節には月餅を両親や近い親類に贈る習慣があります。
元々は中国や日本と同じように月を鑑賞する日だったのですが、今では子供のための日となっており「Tết Thiếu nhi(節小児)」とも言われています。
子供たちにとっては親からおもちゃなどを買ってもらえる特別な日のようで、日本の「こどもの日」に近いようですね。
まとめ
十五夜の別名や海外での呼び方などをご紹介しました。
普段はなかなかゆっくり月を見る機会ってありませんが、十五夜には家族や友人、親しい人と一緒にゆったりとお月見をするのも良いですね(⌒∇⌒)
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